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有権解釈

官僚だった頃、問題となる事業の法令について、特定の条文の解釈をめぐり、所管官庁と折衝することが度々ありました。いや、頻繁にありました。逐条解説(コンメンタール)などがある法令は、まだいいのですが、特別法にはないものの方が多いです。個別の事態については、所管官庁も想定していないこともあり、解釈を示させることに多くの時間を費やしました。そういったことをかえりみると、民法や商法(会社法)などは、最高裁の確定判例も多く、隅々までよく整理されているなと思います。それだけ先人たちが汗水をたらして解き明かしできたのだと思うと、古くからある法律程、とても尊い物だと思います。判例や通説があるというのは、当たり前のようですが、先人のおかげなのですよね。法律をつくり、それを運用していくことはとても難しくロマンすら存在することだと思っています。

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