公開の場での議論について

 前職では、何十人もの相手に対して一人で議論して主義主張を貫くことが、まま要求されました。
 周囲の第三者を含めて、正当性を踏まえて主義主張を貫くためには、正しいことや模範的なことを言っているだけではだめなんですよね。
いかに論点を少しもぶれさせないか。相手の主義主張の不完成性を見つけ出し披瀝すること。キーパーソンを見つけて、その人以外の発言を極力無視すること。この辺がポイントになろうかと思います。
 10人の発言全てをいちいち一人で答えていたら、そりゃ、綻びも生じますし、ボロも出て、とても疲労します。
 そんな立ち回り方をしていたら、せっかくの正当性や立派な主義主張も打ち負かされて、かき消されてしまいます。
 先にも述べたように、キーパーソンを絞る。論点を最小化して脱線させない。相手の主義主張の盲点を突き崩すこと。これができれば、いかな大きな会場で、厳しい人たち大勢を相手にしても、さほどつかれませんし、ほとんど一対一の議論をしているのと変わりません。
 周囲の人は、全ての人に対してのべつくまねく回答する単体の人間の姿なんて期待していません。
 論点を最小化して、伝えることと、キーパーソンとのやり取りに限定されてきた時初めて、周囲の人たちは注目し始めます。そういうものですよ。

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