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法律系資格全般と、弁護士先生

 ロースクールは今どうなっているのか。どんなふうにどんなことに注力して教育しているのか。資格試験の王様は、旧司法試験でした。なぜ今ぼくがロースクールについて申し述べるのか。
 ロースクールから新司法試験を経て弁護士さんになった方からお電話をいただきましたが、要するに、行政書士の士業の範囲を越えているとお怒りになっているようだ。いや、クライアントに間違いを指摘されて、それを教えたぼくに八つ当たりしているようだ。
 端に、クライアントの依頼したい案件の趣旨を分かっていないからそうなる。その事案を分析することができないので、何が大切な把握すべき事実なのか判別がつかないから依頼者から必要な情報を聞き出せないような事態になるのです。
 ぼくも官僚で若い頃はよく先輩や上司に怒られました。「何を聴いてきたんだ。」、「何を調べてきたんだ。」と。これらは全て案件の本質を理解しておらず、注目すべき事実関係を見逃すと言う重大な過失をおかしてしまっているからです。ベテランの人から見ると、問題点を見落としていることは、理解していないのではなく、案件の解決から逃げているように見えるから怒るのです。 法律家の資格として、最高峰の資格者は、最近、仕事にありつけず、食いっぱぐれている先生が多いと聞きます。その問題点の端緒を垣間見たような気がした出来事でした。
 司法書士、行政書士は元々同じ代書屋。社労士は行政書士の分野特化した資格。弁護士資格は、それらのゼネラリストである資格です。
しかし、資格は所詮士業にある者は国が勝手に決めた資格名称と業務範囲に振り回されるのみです。時と時代によって様変わりすると言えます。賢者は歴史に学ぶといいます。弁護士は、昔は弁士でしたよね。
 とにかくですね、案件や事件、事故については、誰であれ論理的に整理しておいていけばいいのです。いたずらに話を広げたり、尾鰭背鰭を付ける必要はありません。無駄を削ぎ、本質だけを論理的に整理し、残しておけばいいじゃないですか。
 資格者たちは、当事者の身になり、迅速な分析と整理をし、必要な業務をこなし早く問題から解放してあげることでしょう。少なくとも霞が関ではそうでした。だれであれ、課題を素晴らしい整理したものがその案件の所有者とも言えます。ぼくの知っている(元上司)弁護士先生は、それはそれは偉い、尊い賢者でした。

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